「僕たちのヤマト」は戦争の話ではありません。
主人公は平成生まれの中学生のヤマト。舞台はスカイツリーが夕陽に映える町。ヤマトは学校で人間関係につまずき、学校に行く理由に疑問を感じて登校拒否になってしまいます。
しかしそこから、親友関係にある二人の仲間と共に、自立的に成長を遂げていきます。ヤマトの特別な家庭環境や、学生でありながらこの三人組が世の中の仕組みや知識を身につけ行動を起こし、大人になっていく過程を描きました。
「僕たちのヤマト」は、原作者の仙咲 泰勇や、その関係者の実話を織り交ぜて書き起こしましたので、いわば自伝的なノンフィクションと、フィクションが入り混じったヒューマンドラマとなっています。イメージにあるイラストが戦艦大和である理由、それは小説を読み進めるうちに解明されていくことになるでしょう。
後半はこれから行っていく「戦艦大和型豪華客船の建造」へと繋がる希望や予定を込めたストーリーです。
ヤマト達三人組は、社会や経済を学んでいく中、日本が現在抱えている問題・・・国や政治では変えられなかった社会の問題や未来のシステムについて理解し考察します。
次第に様々なひらめきを生み出し、それをカタチにしていくヤマト達。
遂には、斬新で突拍子もないアイデアを打ち出します。そして自分達で会社を立ち上げ、日本の未来を変えるためチャレンジしていきます。やがて日本が抱えていた大きな問題の解決を図り、日本の制度や経済の仕組みを大きく変えていくきっかけになっていきます。
この小説に描かれたストーリー自体が、この混沌とした現在の日本に対して、一石を投じるようなアイデアとなり、ここに登場する少年達が日本を変えていく模様を描いた物語です。
「僕たちのヤマト」はフィクションですが、原作者の思いや「この国はどうあるべきか、これからどうするべきか」という、発想とそれを具現化させる方法が緻密に込められた、半分フィクション半分ノンフィクションの渾身の作品となっております。
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